教材の作り方
まなび道場の問題と解説は、文部科学省の学習指導要領および同解説をもとに、 すべて独自に作っています。正解はプログラムで二重に計算して確かめてから公開します。 AIも使いますが、どこで使い、どこで使わないかをこのページに書いています。
教える内容をどう決めているか
何を教えるかは、こちらで考えて決めているわけではありません。 文部科学省の学習指導要領と、その解説から機械的に取り出しています。
教科書や市販の問題集は、それぞれの会社の著作物です。中身を写して使うことはしません。 また「だいたいこの学年でやる内容」という感覚で決めると、必ず抜けと学年のずれが出ます。 それが、質の低い教材ができる一番の原因です。
| 手順 | やっていること |
|---|---|
| 1 | 学習指導要領にある内容を、学年ごと・領域ごとにすべて書き出す(判断を入れない) |
| 2 | 解説から「ここまでは扱う」「これは扱わない」という境目を取り出す |
| 3 | 1ページで学習が終わる大きさに、単元として区切る |
| 4 | 単元を「〜できる」という形の力に分ける |
| 5 | 力どうしのつながり(何ができないと、これができないか)をつなぐ |
学年をまちがえないための仕組み
たとえば小学4年生の「小数のかけ算」は、小数×整数までです。 小数×小数は小学5年生で習います。 こうした境目を、問題を作るときの決まりとしてプログラムに持たせています。 範囲を外れた問題は、公開前に機械が見つけて止めます。
正解を、2通りのやり方で確かめている
問題を作るときに、正解を出すプログラムを2つ書きます。 大事なのは、この2つがちがうやり方で答えを出すことです。
同じ答えに、ちがう道を通ってたどり着かせます。 こうすると、片方の書きまちがいが、もう片方に移りません。 1問でも食いちがいがあれば、公開を止めます。
あわせて、次のことも機械で調べています。
- まちがいの選択肢の中に、正解と同じ意味のものが混ざっていないか
- 答えが1つに決まるか(別の答え方が成り立たないか)
- 0でわる、答えがマイナスになるなど、その学年で習っていない形になっていないか
- その学年で習っていない漢字を使っていないか
まちがえやすいところを、当てずっぽうで書かない
「ここでよくまちがえます」という説明は、思いつきで書きません。根拠があるものだけを書きます。
- 学習指導要領の解説に「こういう誤りが見られる」と書かれているもの
- 計算の手順から、理屈のうえで必ず起きうるもの
- 公開後に、実際にその答えが多く選ばれていることが分かったもの
3つ目がいちばん強い根拠になります。 どのまちがいが多いかを見て、解説を書き直していきます。
AIをどこで使い、どこで使わないか
AIは使っています。ただし「AIに作らせて、そのまま出す」ということはしません。
| 使うところ | 使わないところ |
|---|---|
| 問題の型を考える | 正解を決める(プログラムが計算します) |
| 解説の言い回しを整える | 学年をどこにするか(学習指導要領で決まります) |
| まちがえやすい点の候補を挙げる | 公開してよいかどうかの判断(機械の検査を通ります) |
なお、まなび道場は外部のAIサービスを呼び出していません。 問題も解説も、あらかじめ作って確かめたものを配っています。 使うたびにAIが答えを作る仕組みではないので、 同じ問題を何度開いても、同じ正解と同じ解説が出ます。
まちがいを見つけたら
どれだけ気をつけても、まちがいはゼロにはなりません。 見つけたときは、その問題の「この問題について報告」から知らせてください。 問題の番号は自動で付きます。長い文章を書く必要はありません。
直した内容は更新履歴に残します。 何をいつ直したかを見えるようにしておくことが、 このサイトを信じてもらうための唯一の方法だと考えています。
学習指導要領が変わったとき
いま使っているのは、平成29年に告示された学習指導要領です。 次の改訂に向けた話し合いが進んでおり、 小学校・中学校の告示は2027年3月ごろ、全面実施は小学校が2030年度、中学校が2031年度の見込みです。
まなび道場は、教材データに「どの版の学習指導要領にもとづくか」を最初から持たせています。 改訂されても全部を作りなおすのではなく、 変わったところだけを差し替えられるようにしています。